法人で働くことのメリット 司法書士法人第一事務所 司法書士 宮森智子
平成30年8月24日
コラム
法人で働くことのメリット
司法書士法人第一事務所
司法書士 宮森智子
司法書士の資格を取得して、すぐに独立開業をする方、あるいは、一度個人の司法書士事務所または司法書士法人に勤務して、2~3年の経験を積んで独立をする方、または初めから勤務で司法書士をする方がいらっしゃると思います。
私は、平成22年に司法書士試験に合格致しまして、まだ個人事務所であった弊法人である第一司法書士合同事務所に入所致しました。入所当時は、勤務形態について考える余裕もなく、就職後2~3年経った時に退職して、一度独立をしておりまして、勤務で働けることの有難さを色々実感いたしました。その後幸運にももう一度働く機会に恵まれまして現在に至っております。
その点では、数少ない個人事務所勤務、独立、法人勤務の経験がございますので、私の経験より、法人で働くことのメリットをお話しできればと思います。
- 生活が安定する。
独立をしてみて、初めて給与及び賞与を頂けること、有休休暇、夏季休暇やゴールデンウイーク、年末年始休暇等のお休みを頂けること、健康診断を会社負担で毎年受診させてもらえることの有難みを感じました。定期的な収入が保証され、それが減らずにまとまった休みが頂け、きちんと体を休めると、仕事の効率も結果的に上がることを実感致しました。体調管理も健康診断で毎年の変化がわかるので、きちんとできると思います。また、私事ですが、結婚、出産をしても育児休暇の取得をすることができ、復帰して以前と同じように働くことが可能です。厚生年金や退職金等の福利厚生も充実しており、将来の事を考えても安心して今、目の前の仕事に集中することが出来ます。
- 人との関わり合いの中で自己成長ができる。
法人で仕事をしていると、多くの案件の対応をさせて頂くことが出来るので、尊敬する方、素晴らしい方と多く接することができ、人間として成長させてもらっていると感じております。また、法人勤務は一般企業と同じように多くの職場の仲間と一緒に働くことになるため、人との関わり合いのなかで、切磋琢磨し、人間として成長することができると思います。このような同じ考えの方が、幣法人の社員の方にも多いように感じます。自分一人、若しくは個人事務所勤務では、尊敬する多くの人に囲まれて自己成長を図るという経験は難しく、なかなか得られる機会ではございません。これは法人として勤務することで得られるメリットと感じます。
- 多くの経験豊富な司法書士の近くで、経験を多く積むことができる。
司法書士の資格をとって、実際に働いてみて感じたことは、どんなに勉強をしても仕事は実際に多くの経験を積まないと一人前にはなれないということでした。独立した場合や個人事務所に勤務した場合は、ある程度案件の量や種類は限られてくるように思いますが、法人勤務であれば、多くの案件を担当することにより多くの経験を積むことが出来ます。また、社員司法書士は多くの経験のある司法書士でありますので、そういった方と一緒に働き、電話対応を間近で聞くことが出来、決済立会時の注意点や仕事の向き合い方を教えて頂ける経験は、何事にも代えられない貴重な経験となると思います。
司法書士の業務は今、そしてこれからも時代の流れに沿って変化してゆくと思います。AI化も進んでおり、時流に乗り続け、新しい情報やノウハウを常に取り入れて変化に柔軟に対応してゆけるのは、司法書士法人という大きな基盤があってこそだと思います。もしも、勤務体系をどうするかお悩みの方がいらっしゃいましたら、司法書士法人勤務を視野にいれてご検討いただければと思います。