法人勤務のメリット 島本総合司法書士法人 司法書士 竹村圭司

平成30年8月7日 コラム

法人勤務のメリット

島本総合司法書士法人
司法書士 竹村圭司

 独立開業するのか、或いは司法書士法人の社員になるのか、或いは司法書士事務所に勤務するのか、様々な選択を考慮出来るのが司法書士の魅力です。私は、ひとまず法人勤務を選択しました。法人勤務をする中で、自らの司法書士としての能力を養成し適性を見極めたうえで今後の進むべき道を決めるのが着実であると考えたからです。以下は私の考える法人勤務のメリットです。

  1. 多種多様な案件に触れることが出来る。
  2.  せっかく司法書士の仕事に携わるのですから少しでも多くの種類の業務に触れておきたいものです。特に最初のうちは自分がどういった業務が得意なのか、あるいは不得意なのかがよく分からない場合も多いと考えられます。特に司法書士として仕事を始めたばかりの頃は自分の適性を見出すためにより多くの種類の業務に触れておくことが必要であると考えます。法人では、不動産登記、商業登記を中心に大量の業務を受注します。それにより不動産登記や商業登記は当然のことながらそれらに付随して財産管理、遺産整理、成年後見、任意後見など多種多様な案件に触れることが出来ます。

  3. 単純な案件から複雑な案件へと段階を踏みながら業務に関わることが出来る。
  4.  例えばですが、司法書士登録をして間もなくの頃に、お客さまからお仕事をいただいたとします。しかしその内容がとても複雑で難しい案件だったらどうでしょうか?最初から難しい案件に関わることは非常に辛いものであると容易に想像できます。前にも述べましたが法人では、大量の業務を受注します。その中には比較的単純で簡単なものから複雑で難しいものまで多種多様な案件が含まれています。最初のうちは単純な案件から関わっていき序所に慣れてきた頃から複雑な案件に関わっていくようにすれば無理なく複雑で難しい案件にも関わっていくことができると考えられます。

  5. 身近に相談出来る先輩司法書士がいる。
  6.  日々業務をこなしていく中で理解できない部分があったり、疑問に思ったりしてしまうことがあると思います。一人で解決出来ない時には先輩司法書士に相談するのが得策です。法人勤務では、事務所の中にたくさんの先輩司法書士がいます。それらの先輩司法書士からのアドバイスは司法書士として業務をこなしていくうえで非常に価値のあるものとなります。

 以上の点は、私が法人勤務をして感じたメリットです。能力を養成するうえで最適な環境が法人には用意されているのではないかと思います。